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【育児を頑張るママさんへ】育児において理想は「ほどよい」母親!

記事を開いてくださってありがとうございます。

カウンセラーママのAYAKOです。

子育てをしているママさんの中には大変な育児に対してこんな悩みを持つママもいるでしょう。

子どものためになる育児をしたい。
子育てしてると自分を犠牲にして関わらないといけないのかな。
わたしって子ども優先できなくてダメなママだなー。

と悩んでいるママたちに読んでほしいお話をします。

育児の悩みを心理学の理論を参考にみていきましょう。

それは精神分析家のウィニコットが示した正常に子どもが成長するには「ほどよい」母親が理想という概念です。

「ほどよい」母親とは???ママさんたちは気になりますね!

育児を頑張っているママさん!一緒に「ほどよい」母親について見ていきましょう。

ウィニコットが唱えた「ほどよい」母親がいい説

ウィニコットは「ほどよい」母親が良いと示しています。

ほどよい母親とは

ほどよい母親(good enough mother)とは、適度の心身の世話によって、快適な環境と、対象としての恒常性を与える母親およびその機能を指す。これは普通の良い母親のことであり、ほどよい母親になれない例として、強迫的に自己に没頭して幼児に関心を向けられない母親、また幼児に過度に没頭しすぎて同一化し、そのあと急に撤退する母親などが挙げられる。絶対依存の段階で母親が乳児の欲求を満たすことで、乳児は万能感をもつ。そこから母親が幼児へ少しずつ不適応を重ねていくことは、幼児に環境を提示することとなり、そうして幼児は万能感を脱却し、現実を認識できるようになっていく。明らかに完璧とはいえないお母さんの子が、まずまず正常に育っていくことができるのは、そこには十分な「ほどほどによい子育て」があるからである。

ウィキペディアより引用

精神分析家ウィニコット

いやいや、ウィニコットって誰?

と思いましたか?

「ほどよい」は母親が理想だと唱えたウィニコットはイギリスのイングランドの精神分析家です。

もともとはお医者さんで、小児科、小児精神科医として勤務していました。

心理学では対象関係論において代表的な理論家です!

対象関係論での対象は子どもにとっての母親です。

精神分析家のウィニコットは正常に子どもが成長するには「ほどよい」母親が理想としました。

ウィニコットはさらにパーソナリティ障害や精神病など子どもの心身を抱える環境側に由来すると考えました

「ほどよい」母親とは?

では肝心の「ほどよい」母親とは漠然としていますが、どういうことなんでしょう。

ウィニコットは

絶対依存の段階で母親が乳児の欲求を満たすことで、乳児は万能感をもつ。そこから母親が幼児へ少しずつ不適応を重ねていくことは、幼児に環境を提示することとなり、そうして幼児は万能感を脱却し、現実を認識できるようになっていく。明らかに完璧とはいえないお母さんの子が、まずまず正常に育っていくことができるのは、そこには十分な「ほどほどによい子育て」があるからである。

Wikipediaより引用

としています。

ちなみにこれは幼児に当てはめた理論です。

母親が幼児への不適応を重ねるという点は、

乳幼児は母親がいない間にお気に入りのぬいぐるみなどを心の拠り所にしながら母親のことを待ちます。

そして待つ間に母親のことをいろいろと想像し、母親の愛情を注がれる再会の時を待つようになります。

(←保育園に子どもを預けている母親としては想像すると泣けます泣)

この会えない時間が大切だそうで、この時間を繰り返すことで子どもの中で母親が内在化します

独りでいるときにも心が安定するようになり自分を支えられるようになります

離れている時間、そして母親が完璧に自分の世話をこなしてくれないことで、

幼児の中で自我が発達していくんです

よくない母親は?

じゃあ「ほどよくない」母親って?

では逆によくない母親はどんな母親なんでしょう。

ウィニコットが「ほどよい」母親になれない母親として示したのが

ほどよい母親になれない例として、強迫的に自己に没頭して幼児に関心を向けられない母親、また幼児に過度に没頭しすぎて同一化し、そのあと急に撤退する母親などが挙げられる。

Wikipediaより引用

というものです。

自分のことばっかりで子どもに関心を向けずに子どもを放っている母親や、

子どもにかまいすぎる母親です。

最初の例はもうネグレクトのことですよね。

ほどほどの育児がいいと言っても、当たり前ですが自分の子どもをネグレクトするのはダメですね。

もう一方は過保護すぎる母親ということですね。

子どもがママに会いたいなーと母親を想像する時間もなく、いつも構われていると一人でいることや自我の発達に影響があるのかもしれません。

ほどほどに育児しましょう

ネグレクトなどひどい育児をしていなけば「ほどよい」母親であればよい。

この概念、結構安心しませんか?

つきっきりで子どもと関わり、有能な秘書のように完璧になんでもこなせるのがいい母親だと思っていませんでしたか?

私もずーっとそう思っていました。

それできちんとできなかった自分に自己嫌悪になったり勝手にイライラしたり、「こんなママでごめんね」なんて思ったりして落ち込んだりしていました。

このウィニコットの概念をカウンセラーのテキストで見た時は「え?そうなの」と心が奪われて他の心理学者の話が入ってきませんでした。(今はきちんと勉強しました)

完璧でないママ、完璧でない関わり方で良いなんてなんだか救われました〜。

母親は子どもに没頭しすぎず、ある程度の要望には答えるが自分の時間も大切にしつつ子どもと関わればいいんですね。

自然に接し、ほどよく育児をすればいいみたいです。

子どもにとってママが笑顔の方が絶対いいですもんね。

まとめ

  • 離れている時間に母親を想像し自我が発達する。
  • 完璧な母親でなくほどほどの子育てで良い。
  • ネグレクトはもちろんダメ。
  • 子どもにかまいすぎる過保護も良くない!

もちろんでこの理論が絶対であるとは限りませんのでご了承ください。

育児で悩んでいるママさんたちの手助けになれば幸いです。

わたしも子どもにとっていい子育てとは何が正解なのか日々考えています。みなさん一緒に頑張りましょう。

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